Joseph Jaffe『テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0』ほかの本を読むつもりだったのだけど、内容が気になっていたこともあって一気に読んでしまった。
読後の感想はというと、「そうそう、そうなんや、うまいことまとめて表現してくれてるなあ」といった感じ。
既存書籍でネットでの体験を深く理解して書き表されたビジネス書籍って意外と少ないものだ。この書籍はそのへんのツボを的確に指摘していっている。
終了したばかりのインターネット・マーケティング講座がこれから始まるというタイミングであったなら、間違いなく参考書指定していたことであろう。
それにしても、日本語版で付けられた書名、私の中ではほぼご臨終なのかなとの感をもっていたテレビCMは、いよいよ広告関係者の手によって書かれた書物でも終わってると言われ出したんだ(^^;
3年前にはアル・ライズ『ブランドは広告でつくれない 広告vsPR』が話題を呼び、「広告とPRの価値が逆転し、広告はもはや信頼性に欠けるメディアである」との主張にも大いにうなずけたが、テレビCMがもう終わってしまった上で、「WEBを活用しながら」どうしていけばいいのかという今回の書籍のほうがとても面白い。
アル・ライズの書籍特有の法則めいた断言も、いまいち説得力に欠けたところもあった。(本書でもアル・ライズ氏についてのコメントは登場する)また、ブログが原稿の元になっていて、翻訳もうまいので、すらすらと読んでいきやすい。(そのかわりミスタイプはやたらと多い)
あっ、今「WEBを活用しながら」と書いたけど、本書ではeメールも死にかけている。
それは当然のことで『パーミション マーケティング』日本語版が出たのが1999年だから、今から7年前。当時はeメール送信のパーミションを得れば確かにそれでよかったものの、スパム対策に手を焼くご時世ともなれば、パーミションうんぬん以前にeメールによる情報発信自体が毛嫌いされる傾向が高まった。
パーミション マーケティングの手法は死にかけており、その思想だけが生き残った。(本書でもパーミションマーケティングについては登場)
そのうちメールソフトも利用者が減ってくるかもしれない。
一度Googleの提供しているGmailを使い出したら、ブラウザメールの使い勝手のよさにハマってしまうというもの。そうなっていけばいくほど、ブラウザメール上に未読メールを溜めたくないとの意識もてつだってメルマガ購読数は最低限度にしておこうとなるし、ニュース系サイトはGoogleパーソナライズドで、ブログエントリーの更新情報はGoogle Readerのようなものでチェックしていく人が激増していくに決まっている。
ではWEBはどないしたらええねんというと、多様な方法がありうるが、少なくとも広告屋さんがinteractiveということを呪文のように唱えながらフルFlashで制作した、マウスをどこかに持っていくと反応があるようなサイトとは方向性が全く違うのであろうということだけ敢えて書いておきたい。
おそらく『テレビCM崩壊』の著者は、この意見には異論があるだろうが(笑)追記
本日もAmazonから書籍が届いたが、3つの箱に分かれて2つの宅配業者からやってくるという変則的な方法だった。Amazon自体は自動化された作業にのっとって処理していくだけなのだろうが、運送屋さんはその分たいへんだし、何よりも1つの箱で済むところを3つに分けて送られると、段ボールの後始末がちょっと大変。
良く書籍を注文する客向けに、次の宅配時に段ボールを回収してくれるサービスもやってもらえないだろうか(^^;



















