「出現する未来」がすでに現実となってしまった時代
2年ほど前の発売当時にピーター・センゲの本をサクッと読み、組織学習の大家が随分と違ったところにいってしまったと思ったものだ。
今改めてセンゲのそれ以外の本もふくめて見直してみても、
↑この本が一般的には最もよく知られているものであるが、そのほかにも、
フィールドブック 学習する組織「5つの能力」 企業変革を進める最強ツール
フィールドブック 学習する組織「10の変革課題」―なぜ全社改革は失敗するのか?
↑上記2冊を見直してみても、大きな断絶があり全く違った地点にいってしまっていることがわかる。
『出現する未来』でとても重要となるのは、共著者オットーの「U理論」と名づけられた考え方だ。
どうやら「U理論」については、かのフォト・リーディング開発者であるポール・シーリーも今最も注目しているとのことだが、そちらについては本書またはオットーの著書(翻訳書なし)を参照してもらえれば。
ここで書き残しておきたいのは、ラーニング学派を代表するといってもよいセンゲの大変化のほうである。
それを彼は本書の中でこう語っている。
U理論と一般的な変革プロセスの基本的な違いは、「人間と世界との関係、観客なのか演じ手なのかにある」と、オットーは言う。U理論とは、突き詰めれば、「世界に働きかけるのではなく、世界のなかで動くことにどういう意味があるのか」を問うものである。これに対し一般的な変革モデルでは、リーダーが、自分が変化を求める対象とは距離を置いている。・・(中略)・・だが、U理論では、個人や集団が、大きな世界を「共に創る」という立場をとる。自己と世界とは分かちがたく結びついている。自己は外部の現実に反応しているわけではなく、自己が外部に新しい何かを生み出しているわけでもない。木の種子のように、自己が扉となって新たな世界を生み出す。突き詰めれば、「私は、これこれしている」とか、「われわれは、これこれをしている」とは言えなくなる。意識と行動とが断絶のない流れになるからだ。(p.115-116)
このようにセンゲは依って立つところが根本的に変わってしまったのであった。
このような動きは実はラーニング学派の展開する分野にとどまらない。
『コア・コンピタンス経営』でお馴染みのプラハラードも、2004年には、
価値共創の未来へ―顧客と企業のCo‐Creation (Harvard business school press)
↑のような本を出しており、「Co-Creation(共創)」をコンセプトに新しいマーケティング論を展開している。
(どちらかというと、あまり売れていない本であるが重要書であり、こっそり内緒にしておきたい本かも?)
実はこのような流れというのが、経営学系の論客の中ではすでにトレンドとなっているのであり、この方向が加速してくことは容易に想定できるのである。
その哲学的というか根拠となるところが何なのかというと、個人的にはオートポイエーシス理論とアフォーダンス理論、あと茂木健一郎氏が書籍デビュー初期に書いていたクオリア理論(最近の著書とは全く違う)、マイケル・ポランニーの暗黙知理論、結果的にはそうなるのかと思っているし、このあたりにはずっと注目してきたつもり。
暗記モノの口パクして威張れるだけの本ばかり読むのではなく、たとえばヴァレラのオートポイエーシスにつながる認知論など、たまには手に取ってみることをおススメしたい。














![Bruckner: Symphony no 7, Te Deum / Celibidache, Munich Philharmonic [from US] [Import]](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B00000IG35.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
![ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ノヴァーク版) [Limited Edition]](http://images.amazon.com/images/P/B00005GJNS.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)
![ムソルグスキー/ラヴェル編:「展覧会の絵」&ラヴェル:「ボレロ」 [Limited Edition]](http://images.amazon.com/images/P/B00005HWWP.01._PE10_OU09_SCMZZZZZZZ_V51952975_.jpg)
![ブルックナー:交響曲第9番 [Limited Edition]](http://images.amazon.com/images/P/B000001GAM.01._SCMZZZZZZZ_.jpg)




