2006/07/22 土曜日

私はSOHOでもFAでもICでもない(笑)

Filed under: 雑記 — 咲本 @ 08:55:13

私のような仕事スタイルをとることを「インディペンデント・コントラクター」(略してIC)っていうらしい。

そんな自覚はなかったし、私自身呼び名による分類なんてどうでもいいんだけど、なんだかわかりにくい労働者達には名前を付けて定義してしまいたいと考える人達が世の中にはいるものだ。

すでに協会まで出来ていて、そちらの定義によると次のようになる。

||| IC ||| 当協会について
期限付きで専門性の高い仕事を請け負い、雇用契約ではなく業務単位の請負契約を複数の企業と結んで活動する 独立・自立した個人のことをインディペンデント・コントラクター(IC=独立業務請負人)と呼んでいます。雇う企業から みると「必要な時な時に必要なだけ」専門性の高い領域をコミット し業務を遂行するICを活用する事により、確実にプ ロジェクトを成功に導き、且つコスト面でもメリットが高いと思われます。
米国ではすでに900万人近いICが活躍しており、今後日本でも企業の本業回帰の流れと、外部にある知恵を有効に 活用していきたいという意向から、ICという働き方が拡大すると言われています。
サラリーマンでも、事業家でもなくフリーエージェントである働き方。「雇われない、雇わない」これが、ICの生き方と定義されます。

そもそもインターネットの浸透する中で新しい就労スタイルを指してSOHOなる言葉が一定レベルで普及した。
SOHOについても日本SOHO協会が以前より存在していて、次のように定義されている。

e-WORK|新しい就労スタイル|
かつてのSOHOはコンピュータの進展とともに「スモールオフィス」や「ホームオフィス」にて仲間と好きな事業を営んだり、自己の才能やスキルを活かして個人で専門的な仕事を企業に提供していくことが一般的でした。

それにより家庭やスモールオフィスにてデータ処理やWebデザイン、プログラムなど企業からの請負で収入を得るワークスタイルが大半です。しかし、 個人単体ではそのキャパシティーの限界やビジネスマネジメントに大きな負荷がかかり、共同オフィスといった総務・経理サービスやエージェンシーという営業 機能が求められてきました。
しかし、急速に進むネット社会ではSNSやブログを活用することで、いつでもどこでもどんな時も仲間を探したり、情報を検索・発信できるようになり、SOHOにおいては「場所や時間」だけの概念ではない新たな可能性がでてまいりました。

そこで、当協会は「e−WORK」というこれまでにない新しい就労スタイルとWebを中心としたネットエコノミーの融合に着目し、縦型の受発注システムから水平型のコラボレーションシェアシステムのコンセプト開発に取り組んでまいります。

えっ?またいつの間にか、わけのわからないe-WORKなんて言葉を作っている!?

まあSOHOの場合には、私が今年5月で脱退した関西SOHOデジタルコンテンツ事業協同組合にしても、名称からSOHOを削除したばかりだし、ほぼ死語と化しつつある言葉が協会名に冠されているだけでは、ちょっと弱いと考えて、e-WORKなんて言葉を無理矢理作ったのかもしれない。

何せSOHOという言葉のウラには、お役人達の新しい就労形態を把握したい意向と、団体を束ねることによってお役所から発生する仕事をゲットしやすくなるという利権とが入り混じっていたのだった。
私が「ちょっと弱い」と書いたのは、死語化しつつある単語を冠しているだけでは、利権が遠のくという意味も含んでいる。
(あっ、誰か私を刺したりしないでね)

話をICに戻すと、この言葉はインディペンデント・コントラクター協会の理事長をやっている秋山氏が名付けたことになっていて、下記書籍によると個人的には1998年から言い出したらしい。

そこを強調しておかないと、SOHOであったり、ダニエル・ピンクが2001年に出してベストセラーとなった『フリーエージェント社会の到来』のフリーエージェント(FA)という言葉があるのに、わざわざ名乗る意味がなくなるからだ(^^;

秋山進,山田久『インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」』 秋山進,山田久『インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」』

それにしても協会設立や書籍発行時期からすると、世間的には明らかに新しい言葉ということになってしまうのに、覚えにくい名称または略すとICなんて、ちょっとセンスがなさすぎなのでは?
まるでITにCommunicationを追加して呼ばれるようになっている「ICT」にも似ていて、順序を変えるとITコーディネータの略であるITCみたいでもあり、しかもIC自体は一般的にはICチップとして既に普及している略称だったりしている。
どうしても普及させたかったら、ネーミングを戦略的に考えるべきだったはず。
秋山氏からすると「フリーとICは根本的に違う」と言葉の定義についてこだわられるのだけど、このまま認知度が低いのであれば、いくら「私はICです」と言ってみても、虚しくなってくるだけなのかもしれない。

なぜそんなに名前にこだわるのか、その真意はおいといて、ずっと大企業の看板のもとでサラリーマンをしていた人が、独立した途端に個人名で仕事をするようになった時、理解してもらいやすく尊敬されそうな呼ばれ方がほしくなるという側面はあるのだろう。

でも私のように根っからのICみたいな人間には、そんな呼ばれ方なんてどうでもよいのだった。
まあ私の場合にはICというより単なるプータロー、あるいはフーテンのコンサル屋だからかもしれないが(^^;

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