第三のシンキング
ビジネス書でよく見受けるロジカル・シンキングとクリエイティブ・シンキング。
なにかにつけてこの二分法で語ろうとするヤツがほとんどなんだけど、私は全てをこの二分法に分けて考えるということにずっと前から違和感を持っている。
MBAの授業や企業研修、セミナー、書籍などなど、このような二分法で語られているのを見かけると、「実験室に籠もって実験ばかりしているお利口さん」だと思うし、おそらくその方は私のような現場の人間にはあまり関係のない象牙の塔の人か、お利口なポーズをするのが好きな人なんだろう。
ちまたで言われているクリエイティブ・シンキングとは、ブレインストーミングのようにアイデアをたくさん出していくための発想法について言われることである。
またロジカル・シンキングのほうは、言うなればクリエイティブ・シンキングで拡散したアイデアを収束していくための思考法であったりするわけだ。
私の場合には、このようにきれいに分けて考えることはほとんどなく、ロジカルとクリエイティブ、そしてそのどちらにも属さない現場の状況といったことが混沌として存在しており、それらを混沌としたまま直観によって結論的なところを導き出す。
だいたいが2つに分けること自体がロジカル・シンキングなのであり、クリエイティブ・シンキングなんて言ってみても、しらみつぶしにアイデアを出し尽くせば、必ずその中に「当たり」があるに違いないという、これまた極めてロジカルな考えから発生しているものなのである。
私はこの2つのシンキングがあってもよいと思うが、ここに「クラフティング・シンキング」を付け加えたい。
すなわち、まるで「クラフティング=工芸」のプロセスのように、ロジカルとクリエイティブの間をああでもないこうでもないと思考することを指している。
このプロセスには直観や偶然がつきまとうわけであって、ロジカルでもクリエイティブでもない全く別物なのである。
詳しくはいずれコラムとしてマーケティング・クラフティングに書いてみようと思う。
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