ヒトはなぜその商品を選ぶのか?-脳とクオリアから解き明かす
著者の方から直メールをいただいた。
平林 千春
『ヒトはなぜその商品を選ぶのか?-脳とクオリアから解き明かす 』
きっかけは、およそ2年ほど前(2004年5月)に発売された本書について、2004年9月に私がメルマガ用の書評コラムで取り上げたのをご覧になってのことであった。
当時は2週間に一度のペースでSOHO事業者向けの書評コラムを書いていた時期。
SOHOであるかどうかにかかわらず、マーケティングについての書籍ははずせないと思っていて、それこそコトラーの分厚い本でも俎上に乗せようかと考えたこともあったが、そんなことを思っている時に何気なく出会った書であった。
本の外観をパッと見ただけでは、ノウハウ本のような軽さを感じてしまう。
が、そこは日本実業出版社という実務系実用系書籍の出版社から出ているために致し方ない。
そんな印象を持って購入した方は面食らうことになる(^^;
どういった点に感心して書評でご紹介しようとしたのかについては、当時のコラムを読んでいただいたほうが早いが、 最も驚いたのは、現在テレビでもお馴染みの茂木健一郎氏のクオリア論と佐々木正人氏が日本で展開するようになって一躍脚光を浴びているアフォーダンス論とを、サイエンスとしてのマーケティングに持ち込もうとしたところ。
私自身もクオリア論とアフォーダンス論には並々ならぬ関心を持ち続けていただけに、本書を読んで「あっ、やられた〜!」との感を持ったのと同時に、同じような方向からマーケティングを模索しようと考える方もいるもんだなあと、親近感を抱いたことを思い出す。
いただいたメールによると、現在はフリーのマーケターをされながら、東北芸術工科大学デザイン工学部未来デザイン学系で教授をされている。
大学でも「より本質的見方ができるプランナーやデザイナーを育てようと思っています。クオリアの探求はここでも重要なテーマになっています」とのこと。
「今後クオリアから見た時代や市場の分析は不可欠と思っています。
ただ著書は50冊を超えたのですがなかなか思うような本が出せずいらいらしているところです。
前出の著書も不満は残るのですが、それでもあなたのような方のお目に留まり、出してよかったと思います。
最近は企業ものしか出せなくなったのですが、現在『クオリア工学』をテーマに出版を計画中です。」
私が「私の本棚」:認知論というコンテンツでのオススメ書籍に茂木健一郎氏のクオリア論と佐々木正人氏のアフォーダンス論とをピックアップしているのは、実は平林氏の言われるようにマーケターとしてより本質的な見方ができる視点を得るためのヒントとなりそうだからであった。
今後の平林氏の出版から勉強させていただけることは多いだろうし、たいへん期待してしまう。
見習うべき先輩として今後ともお付き合いできれば嬉しい。
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