京都の料亭マーケティング第3弾
京都の料亭第3弾の訪問は、個人・家族経営の側面よりも企業としての取り組みに注目したく、某大企業系のホテル直営のお店にお伺いした。
こちらはホテル内にあるお店であるにもかかわらず、急に訪問しても受付してもらえず、最低2日前までには予約しておかないと対応してもらえない。
お部屋の構成は
- 2〜3名向きの個室
- 茶会用の炉のある4名用の座敷
- 円卓で6名まで対応できる座敷
- 4名、6名向きの部屋の壁を取り払い、掘り炬燵の炬燵の形状も変え、テーブルを一列に並べた12名まで対応できる座敷
- 立食であれば20名まで対応できる洋室
この5つのパターン。

↑まずは先附。まだ中味が隠れた状態。お箸と右端に少し見えている盃には「壽」の文字が入っている。
これはちょっと意地悪をしてお店訪問の直前に「本日、相方が誕生日」と連絡しておいたため。
金粉入りの祝い酒が出てきた(^^;
電話した際には「ケーキなどをご用意しておきましょうか?」との質問があった。勿論お断りしたが、このあたりはさすがにホテルである運営体制を十分に活かした対応ができる模様。
それにしても、さすがに誕生日向けの無難な対応をされてきた。

↑先附の囲いを取り払うとこんな感じ。

↑こちらは前菜。お料理のテーマ的に春を思わせるものと雛祭りとなっているようで、先附に使われているよもぎや、前菜の3色のだんごといったもの、このあと出てくる随所に春らしさの感じられるもので統一してあった。

↑椀物。

↑椀物の中味。

↑お造り。

↑煮物。

↑煮物のフタを取ったところ。タケノコがおいしい。こういう器を○○写しとかなんとかいう会席料理の典型的なパターンらしいことを若女将さんに教えてもらったが、名前を忘れた。

↑焼き物と和え物。春らしいソースがかかっている。

↑蒸し物。写真を撮る前についつい食べてしまった。

↑ご飯・止め椀・香の物。

↑フルーツと奥にわらび餅。徹底して春らしさを演出。

↑玄関を入って正面に迎えてくれる屏風の代わり?のようなもの。中から仄かに光る灯りが独特の雰囲気を醸し出している。座敷内にもさりげなく間接照明が使われており、このあたりの光を使った演出が凝っている。

↑こちらはエレベーターホールにある和紙の飾り物。玄関のものと対になっており、玄関の方はお出迎え、こちらのものはお見送りの意味を持たせているらしい。
制作されたのは和紙造形では有名な堀木エリ子さん。
そういわれればなるほど彼女の作風だなあという雰囲気が出ている。

↑写真を撮るのを忘れていて、ちょっとパクってきた画像(^^;
こちらが2〜3名用として食事させていただいた個室。
掘り炬燵式になっており、炬燵部分は比較的浅く、そのぶん座椅子に高さを設けてある。
ホテル内であるためお庭はなく殺風景となりやすいが、壁面を板張りにしてアールを持たせ、間接照明によって明暗を持たせることで独特の雰囲気がある。
直接照明はテーブル上に集中させている。
完全予約制となっているため、その日の混み具合によってホテル従業員の体制を調整しやすく、効率がよい。
私達の応対をしてくださった方から名刺をいただいたが、着物を着たホテル従業員の方であった。
以前はカラオケルームだったそうで、数年前に現在のような直営予約制料亭に様変わりしてからのほうが、断然人気が出たとのこと。
なるほどこのようなお店のほうが立地とホテルの格からすればウケることはよく理解できる。
既存の高級料亭が集客に苦戦している中、ホテルの立地のよさもあって繁盛している。(といっても客室数自体が少ないわけではあるが)
奇をてらったところはないが、接待向けや慶事、お見合いの席など、あらゆるシーンに無難であるように感じた。
壁自体の取り外しができ、掘り炬燵も自在に変えていくことができるようになっているところは、たいへん参考になった。
こちらのお店は昨年12月に利用させてもらったことがあり、今回が二度目であったのだが、支配人が私のことを覚えていらっしゃったのには驚いた。
おそらくはいちげんさんの来客者であっても、その都度顧客管理ソフトにデータ記録し、それを随時参照されているのだろう。
このあたり、個人経営的料亭には不備がある場合があり、やはり企業の運営するお店だなと思った。
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