サントリーホールでのブルックナー交響曲の歴史的名演に居合わした!
本日は溜池のサントリーホールでクリスティアン・ティーレマン指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のブルックナー交響曲第5番のコンサートがあった。
かれこれ半年前の5月頃にチケット予約をしたような記憶があり、この時期にどのようなスケジュールとなっているのかなんて気にせず予約してしまわないとチケット確保が難しい。
案の定というか、下の写真のごとくみなさん座席指定にもかかわらず、開演1時間前だというのに人がホール前にかなり集まってきている。

私自身はサントリーホールは一年ぶりとなり、昨年はアバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団のブルックナー交響曲第4番の公演で訪れたのであった。
一年前のこととはいえ、その時のサウンドがどのようなものであったのか身体の中に残っていて、 今回の公演と比較することができる。
あっ、下の写真はいつものサントリーホール内部。

さて、肝心の公演のほうであるが、一生涯忘れられない感動的な演奏であった。
ホント、この公演の場に居合わせることができてよかったと思ったのは、私だけではなく聴衆のほとんどがそうであったかと予想する。
この来日オーケストラの公演としても歴史に残る有名なものとなるかと容易に予想されるが、その内容について書き出すと何回もかけての連載になってしまうほどの分量になりそうなので、ここに書くことはやめておく。
このコンサートの象徴的な出来事として、 演奏終了後、拍手の鳴り止まぬ中、楽団員が舞台から退場し、本来ならそのそぶりを見せた時点で演奏会が終了したということで、一気に観客が帰っていくことになるのであるが、今回はそうはならなかった。
楽団員が立ち去った舞台に近づく観客も多く、しかもスタンディング・オーベーションがずっと続いたままいつまでも終わらず、 このありえない現象が起こったがゆえに、二度と登場するわけのない指揮者のティーレマンが舞台に再登場したのであった。
しかも、それが二回も起こった。
いつまでもこの感動を共有したい人たちばかりであったということなのだろう。
一生のうちに一度でもこれだけの名演奏を聴く機会があったというのは、ホントに幸せなことである。
一年前に聴いたアバドの公演のような商業主義に100%染まった演奏だと、このような感動を得ることは決してできないから、金さえ払ってたくさんの一流どころの公演を聴いていさえすれば、そのような感動が得られるというものではない。
私が言っているのは、今回のような演奏を聴く機会自体がほとんどありえないということ。
ちなみに、かなり濃い“ブルオタ”が多いはずのコンサートであることは間違いないのであろうが、いわゆるアニメ・オタクのような層とはまったく違うオタクであり、チョイ悪風というかかなり洋服への気遣いをする人たちが多かったということと、コンサート自体の特別協賛はBMWだったことから(BMW Japan prresentsと銘打てる権利)、ブルックナーのこと以外についても旺盛な消費意欲を持つ層となりそうだ。
これはコンサートに居合わせないとCDだけでは得られない体験となるのであるが、このティーレマンのブルックナー5番ライヴ録音のCDは下記で聴くことができるので、興味がある方には、かなり強くおススメする次第である。
さらに追加の話を加えれば、下記CDでの演奏時間は82分34秒と、恐ろしく長い演奏となっているが、今回の公演は計測してはいなかったので正確なところはわからないが、さらにこの時間を上回ったことは間違いのないところかと思う。
要は今回のライブは指揮者が最も理解しているかと思われるが、下記CDと比べても圧倒的にすごいものがあり、その一端が演奏時間の長さにも現れているということ。
ティーレマン指揮,ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団/ブルックナー:交響曲第5番
関連エントリー:ブルックナー交響曲第5番聴き比べ
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