終楽章の位置づけにテ・デウムが第3楽章終了後、休憩なしで演奏された。
いやあ、それにしても驚いた。
東京都交響楽団はかなりの練習量で臨んだのではないだろうかと思わせるレベルの高い演奏だった。ホルンのミスも最小限におさまり、オーボエとフルートが抜群にうまい。
トランペット・トロンボーンも国内のオケの割には分厚目の音色を鳴らしていた。演奏としては第2楽章のスケルツオが精緻なアンサンブル力に思わず唸らされ、第3楽章冒頭のヴァイオリンに1オクターブ以上音の上がる音程の取る部分が、自信を持った演奏で完璧に決まったところが目をひいた。
ミスターSのようなサウンドの面白さがあるわけではないが、全体としての演奏の完成度がとても高い。
そう、徹底的に練習することでうまさの光った演奏。
十分感動はできたが、その反面で第2楽章のクラリネットの使い方などにフランスっぽい表現が取り入れられていたところに少し違和感を感じてしまい、精緻な演奏イメージではあるものの、これは骨太なブルックナーのイメージとはちょっと違うのではないかと思ってしまった。
ティーレマンにような本格的なブルックナー演奏のための指揮者と思わせるようなところまではいかないが、かなりの高水準の演奏であることは間違いなく、堪能できるものであった。



















