2007/11/10 土曜日

ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクトに行ってきた

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 23:21:29

「日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト2007」が全国津々浦々で開催されていくのであるが、本日は日比谷公会堂でなんと、サンクトペテルブルグ交響楽団が登場して交響曲第7番「レニングラード」が演奏された。

shostako.gif

日比谷公会堂に行くのは私ははじめてのことだった。
1929年にできたという風格十分の外観。

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会場の内部、舞台はそで近くにお店のシャッターみたいなものがが閉まっているところがあったり、コンクリートむき出しの箇所があったり、そもそも一部の演奏者が折りたたみ式の安物パイプ椅子しか用意できていないという状態を目の当たりにして、大丈夫だろうかとコンサートのクオリティについて不安に思う。

hibiya_hall.jpg

ちなみに私の座席は最前列であった。
うしろを振り返ると、2階席がかなり前まで飛び出している作りになっているので、1階席のうしろ3分の1くらいは天井が低く、その点が音響的にはかなりネックとなりそうな気がする。

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まあそのような懸念点はさておき、演奏会にはサプライズが仕掛けてあり、7番演奏前に第1番を千葉県少年少女オーケストラが本日の指揮者でこのプロジェクト全体の音楽監督でもある井上道義氏の指揮で執り行われるというもの。

10歳から20歳までで中学生くらいがメインとなっているこのオーケストラは、もちろん素人だとわかるレベルだったとはいえ、まともに音楽として楽しめるレベルになっていて、明らかに予想以上の好演をしたことにはとても満足。

その後、本日のメインの7番へとうつったわけだが、たった3,000円で全席指定席として売り出されていたにもかかわらず、7番「レニングラード」の初演を行い、そもそもショスタコーヴィチの生まれ育ったサンクトペテルブルグのオケでもあるわけで、かなり期待ができる演奏会であった。

結果的にはその期待に見事にこたえてくれるものになってよかった。
とりわけ金管楽器がパワフルで、ともするとパワー不足な印象になりかねない第7番をさすがに見事にこなしていた。
とてもロシアのオケらしい野生的かつ繊細なところもある素晴らしい演奏!
ただ、やはりこの会場の特性というものが良きにつけ悪しきにつけ問題となる演奏会であった。

全ての音に残響何秒という会場特性を示すまでもなく、残響ゼロに近いような状態。
とても乾いた音になるのでミスもわかりやすく、聴く側が余韻を楽しむというところがなくなる。
まあそれらは悪く捉えた場合に言えることであり、前向きに捉えた場合には下記井上氏のような発言となる。

今回私は全公演の練習もホールでするためにここを選びました。ここの音が観客席へぶつかっていくような空間がベートーベンやショスタコーヴィッチにはぴったりだと思います。

そこは井上氏の考えを尊重するとして、しかししかし、座席が昔の映画館のようにとてもとても狭い。

以上を総合的に判断すると、2階席の前のほうの中心部が、このホールではベストの音が聴けそうな感じなのかなあと想像する。
少なくとも1階最前列というのは、かなり悪い座席選択であろう。
曲によって向いているホールであるとしても、やはり座席環境をなんとかしないと、高いお金を取って行う演奏会には不快度が高くなりやすいがゆえに向いていないと言わざるを得ない。

今年開催が実現したというのは、昨年がショスタコーヴィチ生誕100年記念の年だったわけで、そのタイミングで行いたかったのに、準備不足なところがあったり、支援側のメンバーが揃わなかったのかなあということを想起させる。

私はついつい思ってしまうのであるが、 わざわざ日比谷公会堂を会場にして、3,000円という破格のチケット代にしなくても、サントリーホールで開催にして30,000円ということでも、しっかりとした告知をすれば人も集まり、興行的にも採算ベースにのるものができるのではなかろうか?

しかも会場では3,000円にしたことで資金的に厳しいことから、 カンパが募られていた。

「え~~っ??」 ってな感じだった。
なぜなら、下記のとおりの強烈な支援団体がすでに集まっているからだ。
そもそも税金による助成や財団からも支援が入っている上に、特別支援企業が数社集まっており、その中には我々の株主であったりメインバンクであったりしてお世話になっているみずほファイナンシャルグループも入っているではないか。
支援企業にも、住友商事さん、三菱東京UFJ銀行さんと、我々の大事な株主さんだけでも2社も顔をそろえているではないか。

てなことで、気持ちはわからなくもないが、そんなにボランティア路線でなんとかしようとしなくても、堂々と高いお金を取って何とかしようとする路線だけで、この企画は可能だったと思うし、そうすべきだったのではないかと激しく思うのであった。

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