2008/04/19 土曜日

ミスターSによるブルックナー第5番生ライブを堪能

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 19:15:32

どうして読売日本交響楽団が話をつけられたのかその経緯を知らないのだが、現在「ミスターS」ことスクロヴァチェフスキーが常任指揮者をつとめていて、ブルックナーの交響曲第5番のコンサートがあったので、何が何でも聴きにいこうとの想いで昨日はサントリーホールに行ってきた。

昨年も氏の手による第4番の演奏会があったので、80歳代半ばになるミスターSの演奏がいつ聴き収めとなってしまうかもしれないと思いつつ聴きにいったことを思い出す。

参考: ミスターSの常任指揮者就任記念のブルックナーを聴きにいった

なので彼のライブを聴くのは今回で二度目。

予想通り、会場に駆けつけたのは大半が男性であった。
「のだめ」のヒットによってクラシックへの関心がいくぶん高まっているかとはいえ、さすがにブルックナーとなると一歩も二歩もひいてしまう女性は多いことだろう。

演奏を聴いた感想は、もう今更記述するまでもなく、ミスターSがブルックナー演奏において世界中で絶賛されているだけのことはあり、一生耳にこびりついて取れないほどの凄さと感動をいただいた。

ブルックナーといえば、大編成のオケによる「これでもか」というほどの分厚く力強いサウンドを浴びせかけるイメージを持たれるかもしれないが、氏の手にかかると、まるで繊細な室内楽のようにその場その場に応じて的確に各パートを浮き彫りにさせ、「あれ、ここの部分はこんな楽器がこのような旋律を担当していたんだ」と再認識させられっぱなしとなる。

いったん楽曲のすみずみまで分析し尽くされていて、その上で緻密な再構築作業を行われているということが伝わってくる。

氏の指揮によって読売日本交響楽団がまるで海外一流オーケストラの演奏であるかのように、通常とは全く様変わりしてしまっているのだ。
このレベルの演奏をさせるということは、相当な練習量を伴ったのだろうということも想像できる。

まあそのあたりのミスターSの特徴は、以前のブログでも触れているので、ご参照いただきたい。

(たとえば) ブルックナー交響曲第5番聴き比べ

演奏終了後は拍手が鳴りやまず、その拍手は楽団員が舞台から立ち去ってしまった後まで続き、結局はその後にミスターSが舞台に再登場せざるをえなくなるほどのスタンディングオーベーションの嵐であった。

これが国内オーケストラの定期演奏会だということにたまげてしまう。

氏の手による格別にクオリティの高い演奏に接すると、国内オーケストラの水準がいまいち低いままである一番の原因となるのが、国内指揮者の水準の低さ、とりわけ楽団員への指導力のなさにあると思ったのは、私だけではないのではと思う。

と、久しぶりに感動に浸って地下鉄に乗って帰ろうとしたのだけど、帰宅途中に突如銀座の高級カラオケ店に参加することになり、そちらに合流。

腹が減っていた私はそこで高級店ならではのおいしい料理を食べながら、みんなで歌いまくっていたのであった。

クラシックコンサートとカラオケ、何とも馴染みにくい時間の推移を味わいつつの「花金」の夜であった。

ブルックナー:交響曲第5番ミスターS、ブルックナー:交響曲第5番

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