ルツェルン・フェスティバルin東京に行く
午前中の大阪での打ち合わせを終え、新幹線で東京に戻って午後4時。
なんやかんや仕事をして、午後7時開演のルツェルンフェスティバルin東京の会場、サントリーホールへ。

サントリーホールへは、会社から徒歩で行ける距離。
ギリギリ開演前に滑り込む。

演目にブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」が入っているので、客は男性ばかりかなあと思いきや、やはり巨匠ポリーニによるブラームスのピアノ協奏曲第2番目当てがいるようで女性客も比較的多かった。
私は指揮者クラウディオ・アバドが大嫌いなのであるが、ひょっとするとアバド目的の女性客もいるのかもしれない。
なぜアバドが好きじゃないかというと、重みのあるブルックナーの曲をまるでベルディの歌劇序曲のように軽快に演奏させてしまうから。
確かにアップテンポで軽快さがあると心地よいと感じる人もいるのかもしれず、むしろそのほうが今風なのかもしれないが、そんなものは真のクラシック音楽ではない。
BGMとして適した演奏と真のクラシックとは別物なのだ。
ともあれ、前半のポリーニのピアノはさすがというしかなかった。
いぶし銀の演奏というか、華麗なテクニックを楽しむというより、構築美を味わうという感じの演奏だった。
ここにおいて、ピアノ曲である前半部もやはり女性客向けではないコンサートなのでは?と思ってしまった。
少なくともフジ子・ヘミングの演奏会に駆けつけるような人達が観客に混じっていたら、さぞ演奏にがっかりしたことだろう。
なんといっても、ほとんどの席がS席でありチケットは45,000円もするのだから。
前半が終わったあとの20分の休憩時間には、ネスレがスポンサーだけのことがあって、ホットコーヒーが無料で振舞われた。

さて、後半はいよいよブルックナーの4番だった。
アバドの指揮にはまったく期待していなかったが、そういった意味では期待通りの演奏で、 演奏に「ため」がなく、金管楽器の張り詰めた緊張感もない。
終始、早目のテンポ設定で重い曲を軽く演奏してしまう。
時折、弦によるフレーズに極端なクレッシェンドを伴う謳わせ方を表現に取り入れるが、わざとらしく気に入らない。
もっとゆったりと音楽に浸りたいという箇所でも、なんだか忙しそうな演奏がなされる。
でも、ルツェルン祝祭管の演奏技術は間違いなく第一級のもの。
弦の音が国内オーケストラとは誰にもわかるほど違う。
フルートとオーボエも天才的にうまい。
まあそもそも、このオーケストラのサウンドを聴きにきたようなものなので、この点については満足できた。
会場のサントリーホールは初体験であったが、なかなかよいコンサートホールだと思った。
たとえば京都コンサートホールと比べてみると、せまっ苦しいホールということになるが、そこが拍手をすると割れんばかりの拍手となるし、オケの音量もちょうどいい塩梅で愉しめた。
それにしても、高額チケットなのにチケット予約の段階であっという間に売り切れにしてしまったこのコンサートの魅力はどこにあるのだろうか?
やはり世間ではアバドが人気ということなのだろうか?
もしそうだとすると、商業主義に染まりきったクラシック業界のよからぬ傾向が見えてきて、私としてはよろしくない傾向だと思ってしまう。
追記
「のだめ」最新刊に付いていたシャープペンシル(^_^;
なかなかよくできている。
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