ファジル・サイのピアノリサイタルを堪能
ファジル・サイは昨年、神戸で開催されたリサイタルのチケットを購入していたものの、すでに東京に移住していたこともあって聴きに行けず、本日、なんとかその雪辱を果たすべく東京の紀尾井ホールで開催のリサイタルに行くことができた。
曲目はバッハのシャコンヌにはじまり、ハイドンのピアノ・ソナタ、モーツアルトのきらきら星変奏曲、そしてベートーヴェンの「テンペスト」と「熱情」と続いた。
生ファジル・サイを体験して気づいたのは、レコーディングしたものだけだと一瞬グレン・グールド風に聴こえなくもないサイの演奏が、猫背で鍵盤に張り付いて演奏するグールドに対して、カラダを前後左右に激しく動かしながら、右手だけの演奏のときには左手は指揮者のようになっているクセがあるのを目の当たりにして、 凡庸な表現ではあるが演奏の激しさ・力強さをものすごく感じたのであった。
超絶テクニックが駆使された演奏であっても、その早弾きの際にも鍵盤を観ずにメロディを表現するのに浸っている姿からは技術に走っているようにはまったく観えなかった。
サービス精神旺盛というか、アンコール曲には本日のプログラムとはまったく毛色の違う「ブラックアース」と「サマータイム」が演奏された。

ちなみに本日のプログラムのメイン、ベートーヴェンは↓下記のアルバムが発売されていて素晴らしい。
余談だが、上のCDジャケット写真をみて一目瞭然かと思うが、ファジル・サイは天才超一流ピアニストであるのにたいして男前でもなくカリスマ性があるわけでもなくオシャレでもなく、おまけにショパンの曲を得意とはしていないこともあり、女性人気はいまひとつで、会場にも若い女性は少なく、年齢層が若干高めのオバサン中心であった(笑)
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