バルシャイ指揮ショスタコーヴィチ交響曲全集聴き始め
ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団によるショスタコーヴィチ交響曲全集が届き、早速聴き始める。
WDR Sinfonieorchester, Rudolf Barshai/Shostakovich: Symphonies
ショスタコの第1番から第15番までが収録されていて3,000円台という破格につられ、ついでに購入してしまったのだった(笑)
あまり時間もないのでひとまず「レニングラード」を聴いてみる。
弦がたいへん美しい。
ケルン放送響なので純ヨーロッパ風かと思っていたら、管楽器群がロシア的というか少し野性的な感じ。
ただ野性味あふれる激しさがあるわけでもなく、弦が頑張っているとはいえ徹底した美しさを求めた演奏とも言い切れず、悪くはないのだけれど、何かもうひとつ足りないとの感を抱いてしまう演奏。
まあでも交響曲が15曲もあり、チクルスとして発売になっているアルバムには、必ず「当たり」が混じっていてもおかしくはない。
ということでもう1曲、まだ曲自体聴いたことがなかった交響曲第8番を試しに聴いてみたら、これが大当たり!
「レニングラード」と同じく第二次大戦真っ只中に作曲されたこの曲は、前者に見られる戦争シーンを連想させるような派手な凱旋風の箇所や敵に攻められているような箇所もなく、総じてわかりやすいメロディが多く存在する、いかにも第5番「革命」を作曲したショスタコってな感じとも全く違う。
戦争中の心の内面を見つめたような感じの曲で、深みと緊迫感が常にただよっている。
いや〜、なんともしびれる曲!
またレニングラードがいまいちだったのに対して、8番についてはバルシャイは冴えわたっている。
さすがショスタコの友人であっただけに、この曲が当時凱旋歌的な勝利を感じさせる要素がないがゆえなのかもしれないが公演禁止になったことなど、その経緯やショスタコの心境などを深く理解しているだろうことも関係しているのかもしれない。
弦の高音域もこの上なく美しい。
予想だにしなかった名曲に出会えてとても嬉しい。
さて当初のお目当てだった下記ジュリーニのモーツアルト交響曲第40番&マーラー交響曲「大地の歌」。
Wiener Philharmoniker, Carlo Maria Giulini/Mozart: Symphonie KV 550; Mahler: Das Lied von der Erde
こちらのアルバムは、おまけで収録されている程度に思っていたモーツアルトが思いの外よい。
モーツアルトの曲には快があるかもしれないが感動はない、というのが私の偏見であたが、ことジュリーニには該当しなかった。
さすがに「カンタービレ」の巨匠ともいえるだけの指揮者のことはある。
一般的な演奏と比べれば、テンポはとても遅いがその遅さを全く感じさせず、メロディから「もののあはれ」的美しさを引き出している。
マーラーの「大地の歌」のほうは初めて聴いたのであったが、やはり全編にわたってテノールとアルトによる歌が入ってオペラ的であるがゆえに、ちょっと私にはおもしろくなかった。
好きな人は多いんだろうけど、歌曲とオペラははっきりいって苦手。
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