いやあ疲れた疲れた。
昨日23日、日本マーケティング協会さん主催の「動画で変化するeマーケティング」が開催され、大手企業広告宣伝部さんや外資系広告代理店さんを中心に120名ほどの方にお集まりいただき、六本木の協会さんの会場が満員御礼。
決して安いわけではない参加費なのにもかかわらず、たくさんの方々に関心を示していただき、たいへんありがたい。

今回セミナーとパネルで行われた中心となる話題は、ナショナルクライアントさんがターゲット層に向けて広告の接触回数を増やしていくことでブランド活動をすすめていく際に、新しい動画メディアをどのようにしてプランニングの中に活用していくのかということにしておく。
というのも、若干1名その流れに逆らうというか、別の路線をすすもうとしているスピーカーが混じっていたから(^^;
接触回数でたいへん重要となってくるのは、「時間」という切り口。
つまりはターゲットと想定するユーザーのライフスタイルにおいて、その時間ごとにいかなるコンタクトポイント(タッチポイント)がありうるのか、またその中でどういった方法がもっとも有効だといえるのかということ。
このことはブランドマネージャーの人たちからすると誰もが当たり前のことだと思っているのだろう。
だからメディア側もデータに裏づけされた明確なポジショニング(とりわけ視聴の多い時間帯とそのユーザー属性)をクライアント企業に示していくことが必須となる。
こ ういった議論は、ユーザーの抱くブランド態度は大きく2つに分類することができ、それらは一般的に「情緒的反応」と「行動的反応」と呼ばれるものであり、 主としてユーザーのほとんどが該当する前者のほうを想定して「ブランド購買意図率」を上げようと手を打っていくものだ。
若干1名の違和感を感じたスピーカーが話していたことは、後者の「行動的反応」に該当することばかりだったことから生じていた。
具体的な行動をしようとしている人にとっては、ベネフィットや機能を詳細に提供することが購入に直結する。
ただしユーザーの絶対数は概して少なく、中小規模の企業が取り扱うロングテール型の商品というか、ニッチな商品に向いているといえる。
もし前者の立場からすれば暴論にしか聞こえないであろう「CM接触回数は効果の高いCMを1回打つだけで、かなりの反響がある」という発言も、行動的反応 を狙ったものだとすれば、大企業の求める売上には遠く及ばないながら、小規模企業にとっては一定の効果があったと判断できなくもない。
まあWEBサイトにおける情報発信というのも、企業にとっては「行動的反応」を意識した活動だともいえ、行動を起こしたい人が「検索」→「WEBで情報収集」→「購買」という流れを狙ったもの。
ということは、テレビや動画CM、その他マス媒体によるCMを打っていく活動と、WEBサイトによる情報発信というのは、ブランド態度におけるユーザーのまったく違った面についてのアプローチなのであり、効果を比較するという性質のものだとはいえない。
従来よくあるバナー広告やメール広告といったものも、その多くが「行動的反応」へのアプローチなのであり、だから「情緒的反応」へのアプローチといえるマス広告全般とは、発想が根本的に違い、どちらのほうが良い悪いといったものではない。
ただBtoCの消費財を扱う大手メーカーであれば、まず間違いなく「情緒的反応」に向けての取り組みに注力することになるわけであるから、ネット広告に多 く見受けられる「CTRが〇〇円」なんていうものには、「は~?まあそちらの面にも手を打ってはおくけど、余力の範囲で少しだけ」というくらいのものが普通。
大手さんからすると、情緒的反応において、好意的印象とともに商品を想起されるユーザーの頭の中のリストに絶えず入っておくための取り組みが大前提なのであって、行動的反応はそれに付加する取り組みだと考えるのが常識である。
そんな大手さんのブランドマネジャー的発想もわからずして、ただ単に「新しいメディア、インターネット万歳!」なんて思っているほとんどのネット系代理店は、CTRの数字ばかり見ているうちに、脳みそが退化していくばかりのお寒い人達となりつつあるのだ。
だからネット系広告会社の中でまともな常識を持ち合わせている数少ない人であるなら、「クリック率がこんなに高い」なんてことを重要なことだとは思わないし、そもそも大手さんのWEB自体がしょぼいネット広告にお金を落とさなくても、行動的反応ベースのユーザーが検索して訪問する結果、十分メガサイト化しているのである。
で、世の中に新しい風を作っていこうとしている我々からすれば、このセミナーが開催されることだけでも大きな一歩、さらにはセミナーでデータを示しながらその可能性を少しでも感じていただける人がいたなら、もうこれは大成功といえる。
そのような感触は十分にあったわけだが、我々に吹いてきている風はこれで止まるのではなく、早速大きな有名イベントにかかわらせていただくことになりそうなお話もいただいた。
と、ここまで書いたところで、寝不足がたたっていてたいへん眠くなってきたので、これ以上はやめておこう(^^;