2007/08/06 月曜日

ファンクオーケストラT.P.O.ライブ

Filed under: 雑記, (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 06:22:48

に8/3、オフィスから徒歩3分の赤坂B-flatに行ってきた。
http://tpo.pagans.jp/live/index.html

常連の女性ファンが多く、四方を完全に女性に囲まれてしまったが、まあまあ仲良くやっていた。
座席は真正面の一番前のほうだった。

T.P.O.のライブはまだこれで2回目の参加。
国内バンドでこのようなすばらしいライブが聴けるなんて、奇跡的にすばらしくありがたい。

次回は9/24(月)ということであるが、おそらくこちらに参加するというよりは9/22(土)に行われる「Tribute to SPECTRUM Vol.7」のほうに行く予定。
http://www.bluesalley.co.jp/schedule/live_body.html

2007/07/22 日曜日

80年代終わりのディスコからクラブへの時代の変化

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 17:20:34

1980年代終わりは京都にいたが、 その頃はまだなんとかディスコが存在しはしていたが、ユーロビートの大嫌いな私はあまりディスコに行くことはなく、ちょうど今でいうクラブが出来初めてきていたこともあり、もっぱらそちらに出向いていた。

ブラックミュージック全般を聴きたいということだったら、「トゥルー」というお店がよかったが、ラップやハウスを中心に楽しみたいという場合には、「コンテナ」というクラブに行くべしであった。
まあ、とはいえ当時クラブ知っている人の数はかなり少なく、しかもファッションがかなりとんがっっていて、いったい普段何をしている人間なのか、得体が知れないことも起因しているかと思うのであるが、かなり危険な香りがただよっていた。
少なくとも今のクラブには存在しない危険が実際に存在し、来店している外国人などはフロアで踊りながら堂々と大麻を吸っていたりしたものだ。

そんな頃のミュージックシーンを体験してきた者からすると、あれから現在に至るまでほとんど新しい音楽が登場することもなく停滞している感をものすごく感じてしまう。

クラシック音楽の時代が終わってしまっているのは重々わかった上でオーケストラのコンサートに出向いたりしているのだが、ポップス全体が終わっているかもしれないと思っている人も意外と多いのではなかろうか。もし終わっているとすると、今後音楽はどうなっていくのだろうか。

そんなことを漠然と思いながら、80年代終わり頃に一世を風靡した下記のような音楽を懐かしい気持ちで楽しんでいる。
Sybil - Don’t Make Me Over  ↓

Janet Jackson - Rhythm Nation 1814 ↓

Pebbles - Girlfriend ↓

Soul II Soul- Back To Life ↓

Jody Watley - Friends ↓

Eric B. & Rakim - Paid In Full ↓

Public Enemy - Don’t Believe The Hype ↓

2007/07/19 木曜日

着うたを大人買いならぬ大人ダウンロード?

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 04:44:19

着うたを9曲分まとめダウンロード購入。

その中で現在の着信に設定にしているのは蟹江さんの↓。

蟹江氏の曲はほかにも↓をば。

最近使っていたのはエロエロなオネーチャン、ファーギーのLondon Bridgeだった↓。

今回エロエロな曲を追加しようと、↓My Humpsも購入。

と、購入しながらファーギーといえば本来The Black Eyed Peasでの活動をしてきているわけであり、このバンドの曲もついでにダウンロードしたくなり、↓も購入。

とかいいながら、ホントは大御所JAY-Zの着うただけを購入しようと思っていたわけだった。ということで、それを思い出し、クラブへ行ったらDJが●●のひとつ覚えのごとく流す↓を購入。

あと、私がまだ20代の頃、熱狂的ファンがまわりに多くいた懐かしのパブリック・エナミーから、Bring The Noiseを購入↓。

同じく懐かしい曲としてボビー・ブラウンの曲を2曲購入。昔昔、ディスコでは必ずかかった時期もある有名な曲ではあるが、いまだ着うたとして存在すること自体に驚いた。
1曲目は On Our Own ↓。

もう一曲もバブル時代のディスコ定番であったEvery Little Step。
これで激しいステップを刻み、スーツにしみ込んだ汗が絞ればしずくとしてしたたり落ちるほど踊るというスタイルが一般的だった。↓

最後にこれまた着うたが存在することに驚いて懐かしの曲を購入。
Swing Out SisterのBreak Outだ。↓

こういった着うたがあるかどうかも、いまどきはケータイの検索エンジンを使えばすぐにわかるから便利なものだ。

2007/07/09 月曜日

ファジル・サイのピアノリサイタルを堪能

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 22:22:17

ファジル・サイは昨年、神戸で開催されたリサイタルのチケットを購入していたものの、すでに東京に移住していたこともあって聴きに行けず、本日、なんとかその雪辱を果たすべく東京の紀尾井ホールで開催のリサイタルに行くことができた。

曲目はバッハのシャコンヌにはじまり、ハイドンのピアノ・ソナタ、モーツアルトのきらきら星変奏曲、そしてベートーヴェンの「テンペスト」と「熱情」と続いた。

生ファジル・サイを体験して気づいたのは、レコーディングしたものだけだと一瞬グレン・グールド風に聴こえなくもないサイの演奏が、猫背で鍵盤に張り付いて演奏するグールドに対して、カラダを前後左右に激しく動かしながら、右手だけの演奏のときには左手は指揮者のようになっているクセがあるのを目の当たりにして、 凡庸な表現ではあるが演奏の激しさ・力強さをものすごく感じたのであった。

超絶テクニックが駆使された演奏であっても、その早弾きの際にも鍵盤を観ずにメロディを表現するのに浸っている姿からは技術に走っているようにはまったく観えなかった。

サービス精神旺盛というか、アンコール曲には本日のプログラムとはまったく毛色の違う「ブラックアース」と「サマータイム」が演奏された。

紀尾井ホール

ちなみに本日のプログラムのメイン、ベートーヴェンは↓下記のアルバムが発売されていて素晴らしい。

ベートーヴェン:熱情・ワルトシュタイン・テンペスト ベートーヴェン:熱情・ワルトシュタイン・テンペスト

余談だが、上のCDジャケット写真をみて一目瞭然かと思うが、ファジル・サイは天才超一流ピアニストであるのにたいして男前でもなくカリスマ性があるわけでもなくオシャレでもなく、おまけにショパンの曲を得意とはしていないこともあり、女性人気はいまひとつで、会場にも若い女性は少なく、年齢層が若干高めのオバサン中心であった(笑)

2007/07/08 日曜日

トランスとルイ・ヴィトン

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 02:40:39

ブルックナーの交響曲を聴き、ファジル・サイのベートーヴェン・ピアノソナタを聴くというCDの曲目の流れ自体、ちょっとおかしな感じがするが、そこにHipHopが続くとなると、いったいどういうことやねんと思われるかもしれないが、下記A Tribe Called Questのベストアルバムは不思議とこの流れにおいてもマッチする。

Anthology Anthology

まあHipHopといっても、このアルバムはメチャおしゃれだし、ジャズっぽい要素も少し入ってきていて、決して単純ではなく繊細さを感じさせる曲が並ぶ。

収録曲の曲名にもあるように、”Can I Kick It?” (「ラップをやっていいかい?」のような訳になる?)と彼らが1990年に言っていた頃以降は、もう完全にディスコミュージックの死を宣告しているようにも聞こえた。

当時のディスコミュージックには、現在トランスと呼ばれているような類のものが多くかかっていたわけだが、ファッションにおいてルイ・ヴィトンのモノグラムの巾着を肩から掛けている人と同じくらいトランスなるものがダサいのは、すでに80年代でも明確に認識していたわけで、 そんな新しい時代にふさわしい音楽を次々と発表していってくれたのが、ほかならぬA Tribe Called Questなのであった。

それにしてもトランスがいまだ音楽として成立しているのって、未だにルイ・ヴィトンのモノグラム巾着袋をたとえにしてみたが、なかなかうまいたとえかも。
なぜなら、4ビートでしか足が動きそうにないというか、堂々とそのような踊りを見せそうな人と、ルイ・ヴィトンのモノグラムの巾着袋を持ち歩いていておしゃれであると認識している人とのイモっぽい美意識具合が、たいへんよく似ているように思うわけである。
ちなみにunderworldのようなテクノ系へと進んでいった路線も結構好きなほうだが、どちらにしてもトランスのようなものとは相容れない。
そしてこのようなテクノ系とクラシックも聴いていて邪魔し合うことはないのだ。

2007/05/16 水曜日

久しぶりにブログの更新

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 00:05:48

ちょっとブログを書くのにブランクが空いてしまった。
このような場合、多忙だったと一言書き添えられたるするものだが、私の場合にはそれほど多忙だったわけでもなく、ただ単になんとなく書かないまま日が過ぎていっただけ (^^;

ブログを書いていない間にもイロイロなことがあったが、目下毎日欠かさず聴いているブルックナーの交響曲におけるビッグニュースが耳に入ってきた。
なんと、ミュンヘン・フィルの音楽監督として注目株のティーレマンの来日公演が決定、しかも下記アルバムを聴いて感銘を受けた5番を演奏!
公演は11月だがその先行予約抽選会があったので申込み、無事サントリーホールのS席をゲット!
ジャニーズの公演でもあるまいし、こんなに前の時期からちょっと気合いが入りすぎかもしれないが。。。

ティーレマン指揮,ミュンヘン・フィル/ブルックナー:交響曲第5番 ティーレマン指揮,ミュンヘン・フィル/ブルックナー:交響曲第5番

そういえば下記のようなチェリビダッケによるミュンヘン・フィル来日公演ライヴ、しかもブルックナーの5番というアルバムがある。

チェリビダッケ,ブルックナー5番 チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル(1986年サントリーホール)ブルックナー交響曲第5番

今回の来日公演って20年ぶりとなるであろうミュンヘン・フィルのブルックナー5番の来日公演であり、まさに20年ぶりの名演として記念碑的なものとなりそうな期待感を抱く。

ミュンヘン・フィルも、チェリビダッケのような超大物亡きあとに、よくぞティーレマンなる指揮者を探しあてて起用したものだと感心する。
彼のどっしりとしたテンポによる演奏から徹底してこだわった細部を聴かせるスタイルは、チェリの指揮を連想させうるものであり、私はたいへん好感を持っている。

2007/05/04 金曜日

昭和歌謡曲オンパレードなファンク・ライブ!Jam For JoyVol.42「邦楽Version」

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 03:34:43

朗読劇を観終わり、いったん赤坂へと戻りオフィスでコレやんと合流し、「Jam For Joy」Vol.42「邦楽Version」というライブの開催される南青山MANDALAへ。

これはプロのファンク系ミュージシャン総勢30名以上が結集し、昭和の歌謡曲ばかりをアゲアゲで歌いまくりのセッションをするイベント。

昭和ものばかりということもあり、参加者の年齢は高そうで40代が中心といったところか。

今回はトランペットで参加の川嵜先輩にご招待していただいたので、余裕をもってよい座席で鑑賞できるものだと思いきや、ライブハウスの高飛車な態度?というべきか、開演まで行列に並ばされた挙句、自由席ということもあり、かろうじて後ろのほうのかなり舞台が見えにくい場所で座れるところを確保するのが精一杯だった。

1曲ごとに歌い手も演奏者も入れ替わり立ち代りで行っていかれ、そのつなぎ目はこのイベントのプロデュースを行っているフュージョン系ライターで有名な熊谷美広氏の個々の出演者にも精通している立場からのテンポ感のある面白トークがあり、年齢層の高いイベントの割にはかなりのアゲアゲムードをうまく演出していた。

全員がファンク系のプロ・ミュージシャンというのは技術水準がめちゃめちゃ高く、ひとつひとつがものすごいとしか言いようのないキョーレツな個性を持った歌謡曲になって蘇っていった。

なんだかんだで7時スタートで始まったライブが終わったのが11時を過ぎた時間、全部で26曲もの演奏が行われるという、おなか一杯にさせてくれるたいへん満足度の高いものであった。

イベントの途中でmixiで知り合ったミクニちゃんとも無事合流。
彼女はこのイベントにヴォーカルで出演されていた藤原美穂さんの弟子筋にあたるオネエチャン。
近いうちにうちに放送スタジオにも遊びに来てくれる模様。
まあただ、28歳くらいのコレやんでさえ知っている曲が2曲くらいしかなかったそうで、昭和の曲だらけのこのイベントではミクニちゃんの知っていた曲はほとんどなかったのかもしれない。
そんな年代の上の人たちばかりが活動している世界でプロとしてやっていこうというのだから、それなりに苦労が絶えないのかもしれないなあ。

それといった大した告知活動がなされていないにもかかわらず、会場は多くの立ち見を含めすし詰め状態の超満員。
常連とプロミュージシャン混じりなところで随分な数が何もしなくても集まるようだ。
まあ40代以上の場合には、最近リバイバルしてきているディスコに行くよりも、このようなライブのほうが明らかにアゲアゲなノリで楽しめるのは間違いない。

あっ、GWに入り単に遊んでばかりいるように見えかねないが、このライブの最中にも某弊社顧問から電話がかかってきて、重要な打ち合わせはしっかり済ませていたりはするので、完全にオフであるというつもりなんて、そもそも思いもしていないのであった。

2007/04/27 金曜日

ファンク一筋のトランペッター川嵜さんと四半世紀ぶりにライブハウスで再会

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 10:38:04

25日の夜はオフィスから徒歩5分のところにあるジャズのライブハウスBFlatへ。
というのも、つい先日、mixi上で四半世紀ぶりに再会した高校の先輩がライブで演奏するのを聴きにいくためだ。
再会した川嵜さんは私が高校生の頃、吹奏楽部のOBとしてよく演奏を教えにきてくださっていた方で、現在もプロのトランペット奏者として活躍されていることもあり、この業界内?ではかなり名前が知られている。

で、昔からファンク一筋みたいな方だったが、現在でもジャズはやらないと明言されていて、今なおファンク一筋!!??
今回私が聴きにきたのも、おそらくは国内で唯一であろうプロのファンクバンドT.P.O.のライブだったのであった。
川嵜さんはブラスロックのスペクトラム解散後、関西からメジャーデビューしたTOPSの元メンバー。
このバンドもすでに解散していて、京都にいた頃どうされているのだろうかと思っていたら、有名ミュージシャンのバックバンドなどに参加されながら、今なおバリバリの現役でプロのミュージシャンとして活動されているのであった。
いやあそれにしても全然変わっていらっしゃらなかった、、、というわけにも25年ぶりともなると、お互いそうはいかなかったが、 懐かしさでいっぱいだった。

外見上のことはさておき、プロとしてのトランペットの腕はさすがの一言で、スーパーハイトーンをガンガン鳴らしまくるところは、川嵜さんが国内最強かもしれない。

それにしてもライブハウスは若い女性も多く聴きにきていて超満員。
穴場的にポツッと赤坂の某地下一階に存在しているのだが、いい意味で想像以上であり、かなり熱い夜となった。
川嵜さんと

2007/04/18 水曜日

ミスターSの常任指揮者就任記念のブルックナーを聴きにいった

Filed under: (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 05:14:18

なんと歓迎すべきことに、「ミスターS」ことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキーが、読売日本交響楽団第8代の常任指揮者に就任し、本日、その就任記念コンサートに行ってきた。

と、そんな事情を知ったのはコンサート会場に着いて配布パンフを読んでいて知ったのであって、自分自身でコンサートの申込を意思決定したわりには、今回が就任記念のものであること、常任指揮者への就任という事実そのもの、それらが欠けたままであった。

しかしまあ、これは画期的にすごいニュースである。

ミスターSといえばブルックナー交響曲に定評がある現存する指揮者の中では間違いなく3本の指には入る巨匠だと思う。
CDとして発売されているブルックナーやベートーヴェンの全集によって、普段あまり聞き慣れないザールブリュッケン管弦楽団を一躍世界一流レベルにまでのし上げたのがミスターS。
長年指揮を振ってきたミネソタの楽団も無名から一流へと育てた。
そんな彼がよくぞ読売日響と契約することを決めてくれたものだ。
間違いなくオケのレベルは上がっていくことが期待できる。

さて、演奏会場となった東池袋にある東京芸術劇場大ホールには初めて行った。
建物に入ってすぐが、小ホール。
大ホールはその上層階になるという、土地代を意識したのか変わった造りとなっている。
だから建物に入るとまずは延々と伸びていく巨大エスカレータに出くわすことになる。

東京芸術劇場エスカレーター

↓大ホール内に入って一番目を引くのは、やはり写真にあるパイプオルガンの存在感。

パイプオルガン

装飾的な彫刻に金箔押しがなされていて、木目の落ち着いた色合いは少し漆をすり込んだような感じに見える。
どのような音色が出るのか見当もつかないが、見た目だけでいえばこれだけデザイン的に目を引くパイプオルガンにはお目にかかったことがない。

ミスターSはなんだかんだいっても、もう84歳だ。
ホントに指揮するのが大丈夫なのかなあと若干不安もあったが、ご本人が登場してびっくり。
イスに座って指揮するわけでもなく、背筋がピンと伸びていて、まったくヨボヨボとしたところが見受けられない。
ブルックナーの4番は約70分もあるが、暗譜で終始立ったまま全てが視野に入りきっているといわんばかりの堂々たる指揮ぶりだった。
現役バリバリ感があるというか、エネルギッシュささえ感じさせてくれるものであった。

読売日饗の演奏には正直言って海外オケのようにはまったく期待してはいなかったし、ホントにまともな演奏ができるのだろうかと心配すらしていたが、なんのことはない。
ミスターSが鍛えなおしたことも影響しているのだろう。
かなり水準の高い演奏を聴かせていただき、大満足だった。

ミスターSのブルックナー演奏の特徴がはっきり出た好演だったと思う。
第1第2ヴァイオリンを左右に配置するスタイルで、チェロは中央奥、コントラバスは左側奥。
あれれ?こんなことをこのパートではやっていたんだと再認識させられるばかりで、普段ほかの指揮者では聴こえてこないフレーズの数々が浮き彫りとなって立ち上がっては消えていく。
それでいて全体のバランスを崩すこともなく、というよりサウンドバランスが絶妙で金管楽器が朗々と歌い上げるような場面でも、それで全てがかき消されることもなく、イロイロな音がそれぞれ意味を持たせて聞こえてくるのだ。
だから、そうしている意図・必然性のようなものを感じさせながら、数々の音が聞こえてくるわけで、単にごちゃごちゃ聞こえてくるという性質のものではない。
そのあたり、たとえばクラウディオ・アバドのように主旋律をきれいにうたわせ、あとは伴奏といった単純な分類しかしていないような大雑把な解釈で済ますことがなく、旋律にロマン主義的に溺れることもない。
その逆で、曲の細部に至るまでの譜面読解によって構造を把握しきっていて、それを一つ一つ細部にまで指示を施し、見事に表現し切っているのである。
いやあ日本にいながらにしてというか、日本のオケでここまで水準の高い演奏が聴けるなんて、なんとも贅沢というか有難いというか。

ひとつだけ残念だったのが、感動的な演奏であっただけに最後に曲が終わった残響にずっとというか、少なくとも10秒くらいは音なき音に浸りたかったのだったが、3~4秒後に会場の一部から拍手が起こりだした。
でも指揮者・楽団員がそれでもピクリとも動こうとしないことを目の当たりにして拍手の手は止み、再び一瞬の静寂に戻り、そしてまた拍手が起こりだすという奇妙なことが起こった。

演奏が終わったら拍手するものだという悪しき暗記物症候群的反応はやめてもらいたいというか、そんな人がブルックナーの交響曲を堪能できるとはとてもではないが思えないのだが。

まあそのことは残念ではあったが、昨年秋のアバド来日公演におけるブルックナーにはガッカリさせられただけに、同じ交響曲4番の演奏で今回の満足度はたいへん高い。
というか、一生耳にこびりついて忘れられない演奏ということになるだろうな。

ちなみに下記CDはものすごくおススメ。

ブルックナー:交響曲全集(全11曲) ミスターS、ブルックナー:交響曲全集(全11曲)

もしかすると入手困難になっているかもしれないが、少なくとも単品CDでなら入手はできるかと思う。

たとえば、交響曲第4番交響曲第5番交響曲第8番、といった具合に。

2007/04/03 火曜日

病室でエッシェンバッハの幻想交響曲を聴く

Filed under: 雑記, (主にクラシック)音楽 — 咲本 @ 16:25:31

ヒマなので病院には内緒で外出し、オフィスに戻ってHMVから届いていたCDを手に取り、隣の居宅から本を持ち出し、再び病室に戻ってきた(^^;

Berlioz: Symphonie Fantastique,CHRISTOPH ESCHENBACH / ORCHESTRE DE PARIS Berlioz: Symphonie Fantastique,CHRISTOPH ESCHENBACH / ORCHESTRE DE PARIS

そうそう、エッシェンバッハ指揮パリ管弦楽団のベルリオーズ、幻想交響曲が無性に聴きたくなって注文していたのだった。
ちなみに、このジャケットに採用されている写真家マン・レイによる作品にもそそられる。
おフランスな感じでエエですなあ。

そのかわり中の解説文もフランス語なので、なんのこっちゃわかりませんが(^^;
さて肝心の演奏のほうであるが、弦楽がつややかでとても美しく、ヴァイオリンはもちろんのこと中低音のメロディも表情豊かでいて荒い音色になることがない。
ホルンが随所でうまく使われていてそれが嫌味なくてなるほど!と思わせてくれる。

幻想交響曲は少し前に「ミスターS」の演奏を聴いていたく感動したものだが、今回聴いたエッシェンバッハのものは、その上手をいっているなあ。
ミスターSもうまい演奏には違いないが、こちらの演奏はそれにプラスアルファとしてフランスらしいとでもいう要素が加わったうまい演奏。
とりわけ第一楽章のホルンをうまくからめた演奏にはおそれいった。
そして下手をすると弱点になりかねないパリ管弦楽団のフォルテシモにおける明るい音色ではあるが荒さの目立つそんなところは微塵も感じさせない。

パリ管弦楽団による幻想交響曲の演奏自体は、中学生の頃、バレンボイムの指揮での来日公演を聴いたことがある。
その時もつややかな音色を堪能できたのであったが、バレンボイムからは、これといって光る特徴も感じられなかった。

しかしまあ、エッシェンバッハ自体はよく来日していることもあり、名前だけはよく知ってはいたが、こんなにすごい演奏をする指揮者だったとは正直驚いた。

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